2021-01-01から1年間の記事一覧
「シンボル」とは「習慣的に他のものと結び付けられた記号」であり、私たちの言語もこのシンボルの一種である。これが前回に確認したことでした。どういうことかというと「言葉」と「言葉の意味(ここでは各々の言葉が指し示す対象のこと)」、例えば「鳩」…
前回は「抽象化 abstraction」というワードから、物事の1部分を抜き出して扱うことのメリット・デメリットを取り上げました。続いて今回は、「記号化 symbolization*1」—— 「シンボル symbol」という言葉に注目したいと思います。先に触れておくと、「抽象…
「抽象化」と言うと、ビジネススキルないし思考法としてしばしば取り上げられている言葉なので、そちらをイメージするという方がおられるかも知れません。勿論、同じ言葉でもありますし基本的にはその理解で間違いないのですが、今回のテーマはその裏と表を…
「○○主義」と聞くと、どんな印象をお持ちになるでしょうか。 筆者の感覚からすると、少し遠慮したいというか、遠ざけたいというイメージをお持ちの方が結構な割合でおられるのではないかと感じています。特に前回に取り上げた「分断 Division」との関係で言…
前回、前々回にキーワードとして取り上げた「多様性 Diversity」に続いて、今回は「分断 Division」。この数年で「社会の分断 social division, division of society」という語を聞く機会は随分と多くなり、まさに現代の鍵となる言葉の1つと言っていいので…
「多様性」という言葉はその中に「不一致」を含んでいる ―― 多様であるということは互いに何かしら違っているということのはずですから、これは不思議でも何でもありません。しかし「多様性を尊重する社会」というものを考えた時、この不一致は何処に行くの…
この記事は2020年12月31日の夜(だいたい21時頃~)に書いています。 大晦日ということもあり、何か1年を締め括るような内容を書き残すことができれば、と思っていたのですが、悲しいかな「2020年」について、何かすっきりとまとまった考えを筆者はまだ持ち…